2009年9月30日

ようやく息ができるようになった

だいぶん長いこと、息苦しかったのが、ちょっと吸ったり吐いたりできるようになった。

今月、よかったことは、いしいしんじ「プラネタリウムのふたご」を読んだこと、竹内敏晴の著作を読み始めたこと、エイリアンシリーズの中では、初代のエイリアンが一番いいと感じたこと、Yがよい文章を書いていて惚れ直したこと、ねこちゃんの口がくさいのがちょっとなおったこと、もりおさんの手がものすごいかわっていたことです。

おぼつかなくてあわあわしていることばっかりだが、またそれは書こう。はー。なんとかカケター。

いろいろなやってないことどうしとるん、てなってますが、いろいろなんとかします。ほんますいません。

10月4日は岩淵さんプロディース「中之島playlist100」

208にきてはや、えーと、もう忘れた。けっこう長い間います。古株きどりでもあります。

なんやかんやで大阪で用事があり、208にいることも多い私ですが、208の代表にして、208を使い倒しているナンバーワン、岩淵さんとは顔をあわせることも多い。

208は、なんやかんやゆうて、大阪のアート界と関係が深い。ていうことも、あんまりわかっておらず、参加していたんですけど、最近気が付いた。それ以前は、アートってなんすか、アートって食えるんすか、と何も知らないからこそいえる軽口が叩けるほど無知でした。

そんで、岩淵さんが美術家、ていうのも、どういうことなのか、いまいちピンときておらず、それよりは、ショーケースでパスタを手際よく作れる人、という、自分がよく見てる岩淵さん像しかなかったのですが、ようやく、岩淵さんが、どういったものを作る人なのか、おぼろげに理解されてきました。

今週の日曜日、中之島に、「中之島playlist100」、これは、すっごい岩淵さん、というアートプロジェクトだ。

今回、岩淵さんは、簡単なルールを用意して、人と人がコミュニケーションする、する、というより、したくなる、場所を仕掛けてます。

こういう遊び場用意したから、後は、君らしだいやでーという、ちょっとした挑戦じみた感じ、これが、人をわくわくさせるってもんじゃないでしょうか。

さえてるなーと思う。

私は残念ながらこれにはいけないが、皆さんいくといいと思います。


2009年9月29日

オーストラリアの売春宿が株式上場してた

ニュージーランド、オーストラリアにおける、セックスワーク産業へのアプローチは、追っていくに値する、おもしろいものなのですけど、ネット上にたくさん情報がのっているとはいいがたい。実際現地が、そして、ワーカーにとってその状況がどんなもんなのかもわからない。

とりあえず、見つけたものをちょっとずつ乗っけていこうと思います。

しらなかったなあ、というのは、こちら。

■売春宿が株式上場
http://x51.org/x/03/05/0231.php

もう、2003年の話なので、今どうなっているのかわからず。それ以後の話もみつけられず。この企業は金融危機をのりきったのかしら。

2008年のこの記事を見ると、オーストラリア風俗産業はそんなに打撃をうけていないように思えます。

■「セックスは経済不況に強い」、豪業界関係者ら
http://www.afpbb.com/article/economy/2529727/3439373

この記事に出てくる、オーストラリア性産業の労働組合のスカーレット・アライアンスの面々は、エイズ会議にも参加していて、セックスワーカーのミーティングでも引っ張り役、まとめ役の一端を担ってました。私が思い描くキャシーアッカーを体現したようなお姉さんが印象的でした。

2009年9月26日

タイのウンドタニで売春合法化を叫ぶ県産業協議会長

世界初の抗HIVワクチンを開発したことで話題になっているタイですが、こんなニュースも。

■ウドンタニ県で売春合法化の声
http://www.bangkokshuho.com/news.aspx?articleid=8538

2009年9月25日

セックスワークと法律に関する国連の人の見解

友達から、セックスワークに関する新聞記事が送られてきた。しかも、訳つきです。ありがたいことです。私のメールボックスにうずもれさせていても、何にもならないので、ここにのっけておきます。

もとのニュースソースは2009年8月11日付けプノンペン新聞

今年のバリ会議で国連の健康問題担当官が発表に基づいた取材記事のようです。エイズ会議でのセックスワークへの論調は全体的にこんな感じでした。

ものすごいく大雑把に要約すると、各国のセックスワークにまつわる法律が、HIV予防の政策を効果的にすすめるにあたって、障害になっているという意見です。

え、国連、いいんですか、そんなんゆって、とあまりの人権意識が高い意見にかえっておどろきます。が、臭いものには蓋をしろ、方式がほとんどである、今のセックスワークの現状はやはりおかしいと思う。売春が、ある国家にとってなんなのか、というのは、議論されるべき、と本当に思います。

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今月の血糊

今月の血糊です。

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2009年9月24日

今週末日曜はザ・ヘルス、足をもむ会

ザ・ヘルスもはや二年越え。今回は足裏をどうとかするやつをやります。


http://www.mediapicnic.com/208/archives/2009/09/health14.html

足裏をどうとかするやつにも、多く区分けて二種類あります。経絡、つまりツボの考え方を使う東洋医学系のものと、西洋で発達したリフレクソロジー。
今回試すのはリフレクソロジーです。リフレクソロジーは、足の裏や手のひらが、人間の身体の各部位に対応している、という考え方で、受けなれている人は、足裏を刺激した部位が反応するのがわかるらしいです。
私はそこまではわからないですが、足裏を刺激すると、確かにものすごく身体が熱くなる。汗をかくほどです。

当日は、簡単なトリートメントと、自分でどうさわったらいいかを実践。ぜひぜひお越しください。

今週末土曜日は208ショーケース「来年どうしましょう会議 2009!」

今週の土曜日208恒例のショーケースは、来年を語るパーティーです。208関係者は語る気満々です。確かに、周りはいろいろ大幅な変化が。大きなことから小さなことまで。ぜひ、これをごらんの皆様も、鬼を盛大にわらかす勢いで、語っていただきたい。きたれ、来年を語るツワモノどもよ。


http://www.mediapicnic.com/208/archives/2009/09/showcase057.html

といいつつ、208ダーティー代表の田中の来年は何にもきまってないです。迷いまくりのノーフューチャー。不惑を目前にしてねえ。

が、そうもいってられないのも焦りも感じます。なんたって不惑ですから。あと数年で不惑なので、今は不惑イブイブイブか。とはいいつつ、今年は人生の大きな方向転換を決めたので、そのことについてだけ、ものっすごい狭い範囲だけことは、不惑ではあるんですけれど。不惑だけれど迷わないとはかぎらない。志学や自立をすっとばしてきているのでなおさらー。

なので、皆さんの来年をいろいろ見聞したい所存です。

当日、きたいけど、どうしてもこられないというあなたは、遠隔地からでも参戦可能。参加方法は、恵方を向いて、海苔巻きを食べながら、来年のことを語る、です。この参加方法だと、料金はなんとタダ。海苔巻きの具も自由です。特典は、自分が来年のことをどう思ってるかわかる。こちらも多数のエントリーをお待ちしております。

2009年9月17日

今週末19日はこなわく@208でピタパン

二ヶ月に一度のこなもんイベント、こなわくが今週末です。15時から。テーマはピタパン。今回も、粉が似合ういい女、適当な段取りをテトリスマスターのように積み上げてすばらしい料理をたくさん作る辻並嬢が、我々をいっぱしのピタパンマスターに育て上げてくれるでしょう。ちなみに私の好きな具は、フムスです。

http://www.mediapicnic.com/208/archives/2009/09/konawaku_12.html

ところで、ピタパン、って、ピタパンの現物に対して、ふざけすぎてないですか。合理的、中東のソウルフード、すばらしい主食であるのにピタ。あの形状に、ピタっていう名前がぴったりすぎて、「え、これほんとにピタパンっていうの?いや、今、適当に形から呼んだだけでしょ?」ていう気がしてならない。ぴたぱん、と試しにひらがなで記してみる。と、よけいほのぼのさがただよい、さらにふざけた感じに。どう考えても、ピタパンはピタパンではないんじゃないでしょうか。そんなことないですか、気のせいですか。

そういうわけで、当日は、ピタパンが、本当に、ピタパンであるのか、ということも、あわせて検証したいと思います。よりふさわしい名前があったら、新しくつけなおします。

というわけで、ピタパンを食べたい人、ピタパンマスターになりたい人、ピタパンが本当にピタパンかどうか半信半疑な人は要参加です。お待ちしております。

2009年9月16日

きみのこころにマイキャラはいるか

はーい、マイキャラがいるひと手をあげてー。

いますか。いませんか。私にはいる。

おっと、マイキャラのこともわかんねえのか。しかたねえな。説明してやるか。

マイキャラとは、自分がずっと考えて続けている物語の中に生きている人のことです!

す!、て最近思わずあまり使わないようにしている!をつけるほど。人、ていいきっているところがまた。

劇や小説や漫画を書く仕事をしている人にとっては、現実ではない世界を想像すること、そこに生きる人を生かすことが、やらなければはじまらない、重要な作業です。

が、私のようにどうにもなってない人も、そんなことをやり続けている人がいるのです。なぜ。いやーわかんね。

もうやめるかやめないか、ではなく、やってしまっています。暇なのかもしれません。暇じゃないのに、つい彼らのことを考える時間があります。正直に言うと、ここ数年は、彼らのことを考える時間がものすごく減っていた。でも、私にとって、それは、すごく具合の悪くなることであったようです。

もりおさんは、マイキャラがかっこといる人で、彼女の中にも、世界があり、名前をもった各人が生きているようだ。

いつか、マイキャラとともに生きている人と、マイキャラサミットを開きたいです。

と、思ったけど、そんなことをやっちゃ、やっぱり駄目だ。彼らは、彼らの力を最大限い発揮できるまで、-それがどういう形かはわかりませんが-、人に彼らの存在をおおっぴらにひけらかしてはいけない。

しかし、マイキャラがいる人がどのくらいいるのか、とても興味はある。

私は、もりおさん以外あんま見たことありません。はーい、手を上げてー。

もりおさんに小説原案を批評される(クリティカルヒット)

モモコの連載が終わるので、次の企画を出さねばなりません。

編集さまからの提案は、「毎号病気をテーマにストーリー仕立て、アドバイザーが毎号いて、主人公がSTDに関わるケースを毎号連載する。いろんなケースで、危険性やリスク回避、または対処法などを伝える。大変ですかね? 」

おわー。今までと難易度が段違いだー。でも、編集さんの提案には、乗ってみたくあり、なぜなら、STDのことを書くのに、「一人語り」だと、とってもつらく感じていたからです。風俗嬢とSTDをとりまく環境は、きれいごとではすまされない。いろんな立場、状況の話し、また、迷いなんかを書きたいけれど、今までの語り口だと、ひろがりのない、一応は押さえておかねばならない結論を書くのにとどまっていたのです。だから、フィクション仕立て、というのは、もっと現実の複雑さ、感情なんかをかけるんじゃないかと思ったのです。

むつかしい仕事だけれど、ここ数ヶ月、ふわぁ~んと頭の片隅で考えていたのでした。

そんで、私は、「いける!」と思えるような案を考え付いたのでした。一話完結、でも何作かにわたってひとつの物語になるようなけっこう壮大な。しかも、大好きなサイエンスフィクション、女の子ふたりが主人公、と、私がお話を考える上で大いに盛り上がる要素がばっちりはいったやつです。

原案を出す〆切はせまり、無理無理絞ったものを編集さんにとりあえず提出しました。

そして、まあ、形にはなったので、我が家のマスコット的存在、もりおさんに原案を読んでもらったのです。

「・・・・・」

あ。この沈黙知ってる。なんかそれほどおもしろくもなんともなく、どう感想をいっていいやら迷っている作品に対応するやつ。

普通の人は、こういうとき、適当にお茶をにごして終わりですが、もりおさんは違います。

普通、こんな風な言葉使いや反応、しないよ。いらない文章が多すぎる。話運びが不自然。この主人公、どんな性格なの?

どーんどんどどーん。うわー。的確。的確すぎて、おばちゃん心臓どうかなる。しらがふえる。

そうだなー。この文章縮められるでしょ? かわりに、この子がどういう子なのか、説明する文章いれる。

アドバイスも的確。もうそこには、年下の同居人、はおらず、言葉と物語をつかさどる神、ノベル神が降臨されてもうてるー。

ノベル神、それだけにとどまらず、人のぽっと出の駄文にもかかわらず、登場人物の見てくれなどを把握すると、キャラ像まで描き始めたー。さすが、余暇のほとんどを二次元に捧げる女。いや、これはほめ言葉ですよ! もりおさんは、文章の力がめっちゃある人なのです。単に書くことが好き、というだけじゃなくて、書くのも批判するのも、ちゃんと訓練されている。

私は、今まで人が書いた小説にあれやこれや言ってきたのですが、こういった形で小説を書くのははじめてで、小説表現の難しさにはじめてぶち当たり、ああ、いうのは安し、書くのは大変、と尻の穴から脳がでるくらいに痛感しました。あかんやないのーそんなとこから出したらー。

そして、その原案をむにゅむにゅとこねましたが、どうにも現実の自分の力量不足を痛感し、編集さんに電話をかけました。

「あっ、すいませんー。このあいだ送ったやつなんですけれどー。ちょっと、ちゃんと終わらせられるか自信なくって。もういっかい一話完結のヤツをねりなおしますー。」

と、別案を考えることにしました。ああ。またいちからかー。

しかし、一回、自分の中にキャラクターが生まれたのは、とっても喜ばしいことなので、こころの中でちゃんと育て、いつか生き生きと動き回らせたいな、と思うのです。

あーでもまたかんがえなきゃー。くぅー。


2009年9月15日

ホルモンさん

どうにもこうにも、これはおかしいぞう、という気分のふさぎよう。

なんつうのか、気分がふさぐにしても、あれです、すっごい人工的な感触です。だって理由がないもの。ないのに、どうしようもないんです。コレなにー。

前、モーニングアフターピルを飲んだときにも、気分の急降下が見られ、改めてホルモンさんの私への影響のでかさをかみ締めます。

子宮内膜症の検査をしたとき、一緒に血液検査もして、貧血です、あんた、とお墨付きをもらいました。あなたね、今それ普通だと思ってるけど、普通じゃないよ、相当しんどいはずだよ、これ、と。内心、やったーと思いました。じゃ、この朝全然起きれないアレ、貧血?人生に希望がもてないからじゃないんだ!階段上るのがやたらしんどいのも、老いとかじゃないんだ!やったー!ちょっとほっとしたー!十年分得したー!

そんで、今、子宮内膜症の治療として、それで、女性ホルモン、エストロゲンさんを減らすってことをしているんですけれど、内膜症がおさまれば、自然に貧血も治っていく、と、そういう話だったんです。私の貧血は、内膜症の症状のひとつである、生理時の出血過多が原因らしく。

そんで、その、治療薬であるナファレリールっていう薬を、あ、これ、点鼻液なんですけどね、しゅってやってたんです。はじめ、鼻にしゅってやるの、恥ずかしかったんですけど、それもかっこいいかなって思い始めて、最近では、ノリノリでやってたんです。「キャップを取り外すと際は、真上に引き上げてください」、いつもやさしく注意してくれるんですけれど、「わかってるって。まかせとき!」って会話までしてました。薬と。

が、これなんすか。エストロゲンさんの不足って、こんなにくるもんすか。うおー。

もう、ナファレリールとも険悪です。「大丈夫だっていったじゃん!」「医師等の処方箋により使用すること...」「ききあきたよ、そんな言葉は!」毎朝、毎晩、そんな口論が続きます。朝夕二回だから。

しかし、しばらくは、このような状態の私と、付き合わねばならんので、どうにかせねばー。この状態は、更年期に入り、エストロゲンが少なくなるとおこるようなことらしいです。もともとホルモンに翻弄されやすいタチなので、プレ学習の意味としても、どうにかこうにかしていきたいものです。からだ動かすってことしか思いつかんし、それが一番早い、と思うんだけれどー。

2009年9月14日

風俗嬢向けフリーペーパー7号できた

性感染症検査キットを販売している会社のアルバさんのご依頼で、二ヶ月に一度、フリーペーパーを編集しています。アルバさんはSTD研究所、という一般に向けた中では、性感染症の情報が今日本でいちばん充実していると思われるサイトを運営されています。私もお仕事をさせていただく前までは、頻繁に使わせていただいていたので、感慨深い。

そのフリーペーパー、「ラブボディ」の7号が出来上がりました。5号まで「風俗嬢流行通信」というどこからかパクってきたような名前で、パクってきたような名前のほうがいい、という判断でつけていたのですれけど、「風俗嬢」という文字が入っていると、これをもっていたら、風俗嬢だとバレてしまうだろう、という配慮を思い出して、「ラブボディ」にな変わりました。ターゲットは風俗嬢、目的は、今の風俗業界で、健康に働けるための知識の提供です。

これは、アルバさんが検査キットを使われている、もしくは興味がある風俗店さんに向けて発送されていて、実際に、どのくらい風俗嬢の子の目に触れているのか、確かめる術はあまりないのだけれど、現場に届ける方法としては、かなり最良なルートです。

そういうわけで、普通ではあまり目にはいらない仕事でありますので、ここに、足跡として解像度の低いヤツをのっけていこうかと思います。

今回は、あの、なんとか手帳の7つの習慣をパクって、「5つの習慣」というフレーズを使わせてもらいました。なんとなく、7つの習慣まわりを検索してみたのですが、この手帳を作ったコヴィーさんは、末日聖徒イエス・キリスト教会の人だったんだ、と意外な感じがしました。ちなみに私はあの手帳を買った上、かつ使おうともしなかった、というどうしようもない恥ずかしい過去があります。成功には程遠いです。

私は毎回、ひーひー言いながら編集しているので、やっと、7号、だあ、と、とても感慨深いものがあったのですが、アルバの社長、萬田さんから、「いい感じでできていますよ。早くVOL10を超えて、いつかはVOL100を突破したいですね。」というメールが届き、やっぱり大きく物事を動かす人は、考えることが違うなあ、と思いました。

確かに、100号まで出し続ければ、誰かが変化する何かを届けられたような気はします。

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2009年9月13日

客に口説き方を指南される

どうすんだ、いったい。

ああ、年の功、私と同じくらいの年齢の娘がいるお客さんは、あまり、このような人生を歩んでいる人を身近に見ないようで、うっすら心配なのか、会うたびに、どうすんだ人生、の話題が上るようになりました。こんな歳になって、ふらーと。ふらーとしか見えないのでしょう。彼の心配と、私の未来への不安が、必ずしも一致しているとは思えないけれど、そういったこころ使いはありがたいものです。あまり考えなしに、ついそんなことを話題にしてしまう人の良さも出ています。

私は長期にわたった、具体的な計画を未だに思い描くことができず。そういった問いには、身が縮こまります。

どうすんだ、いったい。イエッサー! イエッサーとは受け答えてないですが、ここでは私にとっての質問の厳しさをあらわす記述となっております。

食べていけるだけの仕事を身に着ける気はないのか。イエッサー! 今までのようにはいかなくなる。イエッサー! おまんの人生やし、おまんが真剣に考えんといけんのや
。イエッサー---!

答えられる質問もなく、かぼそく、唯一言葉にできるだけかたまっていること、かぞくがほしい、です。と、つい最近芽生えたばかりの、でもとても長いあいだかけておそるおそる、かたちをあらわした願望を口にしました。

彼は、一応、私の幸せを願っているので、彼なりのそれにいたる道を想像し、それは、意中の殿方を口説くことだとの結論に達したよう。話は口説き方指南になりました。

誰かこれ、という男はおんのか。さすがにこの質問には、この期に及んでも仕事中、もぐもぐと言葉をにごしました。

誰か、これっていう男があらわれたらや。おまん、ちゃんと気持ちを伝えるんや。い、いえすさー? 

いろいろな意味で、この場でこんなアドバイスをうけるとは。

気持ちを、まっすぐに伝えることが大事だ、と重ね重ね念を押します。

花を。花を贈ったり。

はな。花ですか。厳しい人生指導にはちぐはぐな展開。昨今、ともに歩くパートナーを口説くのに花を送ることははたしてどれだけ有効? しかし、それならわかる。とても大事だ。

好きな人に真心を。

イエッサー。

好きな人に花を。

イエッサー。

2009年9月12日

接客現場を知り合いに見られる

というようなことがありました。

小料理屋、という形容がぴったりのお店に、お客さんといたところ、最初お店を陣取ったような宵の口から、みるみるお客が増え始め、ああよい小料理屋だから、混んできたのだな、とからりからりと先ほどから忙しい扉を見やると、あら、知ったお顔が。今のれんをくぐってきた方は、HIV業界では知らぬものがいない、重要な役割をなさっている御仁。いろんなところでお姿を拝見する。彼のほうも、私がHIV界隈でちょこまかしているのを視界のかたすみに入れていると思われる。そんな方が私の隣に座りました。

こういうとき、自然に振舞える人に私はなりたい。

もぐもぐ。もぐもぐもぐ。不自然に口数が減り、そのかわり、目の前のつまみに手をつける回数がぐっと増えます。普段からぬるい接客がさらにぬるく。飲めない酒にも手が伸びます。3点、2点、4点、3点。ああ。見えない審査員が私に点数を。審査員のしぶい顔までありありと浮かんでくる有様。もう完全に圏外。なんかわからんけど完膚なきまでに圏外。すいませんっ。こんなんでお金とってすいませんっ。不思議です。急に自分の接客振りが恥ずかしくて仕方がなくなるのはなぜですか。隣の方にとっちゃ、そんなこたぁどうでもいいよ、と思いつつ、すいませんっ。ぬるい接客ですいませんっ。

会計をすませ、我々立ち上がろうとして、はたっ。これだけ私が内からのおびえでこちんこちんになっておりましたのはどこ吹く風、隣の方は、まったく気が付いていないかも。

このままなんもいわんと暖簾をくぐるのもありましたけれど、「どうもお久しぶりです」と一声だけおかけしました。かえってびっくりされておられたよう。

とまあ、どこに出しても恥ずかしくない接客には程遠いです。仕事中にはつねに高下駄をはいたうえに、背伸びをしててぐらぐらなのが、つとつと、自分に響いた夜でした。