2009年11月29日

エイズ学会2009つれづれ

今年のエイズ学会の総会は、所は名古屋、11月26日~28日のあいだ、行われました。

エイズ学会は、学会、といっても、学者だけではなく、いろんな種類の人が集っている。製薬会社や、医療従事者関係は、もちろん重要な層としてやってくる。そのほか、HIV予防、陽性者支援の団体、そして、HIV予防啓発のターゲット層といわれるゲイや若者のグループなど、入り乱れて参加している。

HIVやSTD予防にかかわるようになって、けっこうたった。私が学会はじめていったの二年前。その時と比べても、学会でお見かけする方が、どんなことをやっているのか、理解するようになったり、何が議論されているのか、わかることが増えたと思う。

今回も、いくつか学会発表を聞いた。
関心があるのは、やっぱり感染動向、特に、若者、女性、セックスワーカーについて。

学会の発表だと、やっぱり数字を示して説明することがとても大事で、パワーポイントのスクリーンに映し出される資料は、グラフや、表であることがとても多い。セックスワーカーに関連したデータが映し出されると、なんかどきっとする。といっても、ワーカー自体が、ちゃんと調査されて、数字として登場するのもほんのわずかなものなのだけれど。

私が所属している階層、ということもあるけれど、長年、セックスワーカーの健康について考えてきたので、やっぱり、どうしても、思い入れが深くなってしまう。ちょっとおかしんじゃないか、というぐらい。あんまり考えたってしょうがない、と思いつつ、ワーカーの健康について、その危険度に対して、なにも手をつけられていないことを考えると、苦しくなる。いったい、この問題は、どこから手をつけたらいいのか。手をつけるための、把握する第一歩も、ようやくはじまったばかりで、誰も何も分析できていないんじゃないかぐらい。

と、まあ、普段は、うすーく気になっていることが、がっと面前にあらわれきたりして。

データを見ると、分析対象にようやくなっていることがよかった、と思う反面、その先は?とか、自分が見聞きして、知っている現実を、実際に物事を大きく動かせる人が把握したり、改善するには、なんだかとっても遠いものだと感じる。

と、前学会にきたときは、ものめずらしく、知識もふえ、むしろ、元気になってかえってきたのだが、今回はなんとなく元気がなくなって帰って来た。中途半端にいろんなことを知ってきたのだろうな、と思う。

それを知っていても、知らなくても、自分のできることは、そんなに変わらないので、同じといえば同じなんですが。

あの場にいる人は、ほとんどの人が、それぞれの場所で、性の健康についてなんやかんや仕事していたり、活動している人だったと思うので、皆がどう思っていたのか、これから、どうなっていくと思っているのか、ほんと知りたい。まあ、それを発表する場でもあるのですけれど。

エイズ学会中は、気になる発表が重なりまくり、あっという間に時間がたってしまって、これ以上情報を詰め込むのも無理!だー、とイッパイイッパイでしたが、終わってみれば、もっともっといろんな人の意見が交じり合う時間と場所が必要だー、と思いました。いろいろなことが分断されすぎてる感じがしますわー。

2009年10月31日

間接的に性交渉をした人数を計算するサイト

文字とおりのサイトです。自分の年齢、今までセックス経験数、その相手の性別と年齢を入れるとっ計算されます。STD予防啓発に、このサイトは使える。しかしえらい数に。

仕事での数を入れると、50人越えになるので、そのとおり入れたら、「計算不可能です」ということになった。とほー。

間接的に性交渉をした人数を計算するサイト「Sex Degrees of Separation」(英語)

ヨーロッパHIV事情3人に1人が「感染気づかず」

HIV感染者、約3人に1人が「感染気づかず」 欧州連合

http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2657183/4817066

HIV関連のニュース。
ロシアの人口の1%が感染してるってことにおどろいた。

2009年10月26日

『SEX☆HEALTH☆WORK』イベント報告

10月25日に行われた『SEX☆HEALTH☆WORK』<a href="http://sexba.jp/events/entries/post432.php">。

第一部ゲストのすぎはら美里さん、かっこよかった。華があったし、自分の経験をバックグラウンドにした、自分の言葉で語るお話は、説得力があったわ~。ブブさんもそういう人やから、そんな人らが話してる充実感がありました。谷口先生は、どんな人にも適正な医療を、という言葉を実践しているお医者さんで、実はそんな医療者はあんまおらんくて、しかも、ものすごく研究熱心で、新しいものを常にとりいれていて、改めて頼もしく感じました。

間に3人のドラァグクイーンのショータイムがあったけど、久々にみて、あーこういう楽しみ最近味わってないなーと思いだしました。きらびやかさあり、笑いありのよいショーでした。

第二部のわしら。それぞれ、思っていたことは話せたものの、打ち合わせ不足感はぬぐえず。一応、はじまる前に打ち合わせておったけど、本当に伝えたいことは何か、というすり合わせまではできへんかったからの。でも、誰が何を話すか、話している話を通じて、どういうことを伝えたいかは、もうちょっとつめたほうがよかったか、と反省しております。

その後、時間のある人らと打ちあげにいったんだけど、そこで、数年ぶりに、一緒に活動しとった人らと再会して、それがよかった。それぞれの人生が流れてるという当たり前のことがよかった。

こう、セックスワークをやっていて、また、それを名乗ったりすることで、迷ったり、不安になったりすることもあるけれど、そういった不安までも、無理なく話せる人らがおったっていうことを、また思い出しました。セックスワーカーをやっていて生まれてくるある悩みのいくつかは、セックスワークをやったことがある人らとしか、安心しんして話せない、というのはやっぱりある。恋人や、仲のいい友達だからこそ、いえないこともあるし。そういうの思い出したのは本当よかったです。

2009年10月24日

明日大阪で風俗嬢イベント開催

明日だすよ。
元AV女優のすぎはら美里さん、ブブ・ド・ラ・マドレーヌさんなど、豪華な出演者です。
セックスワークのことをおおっぴらに取り上げるイベントは貴重。ぜひに。

私も一応出演者として名が出てますが、打ち合わせをしてません。自由?自由トークでいいですか?

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トークライブイベント 『SEX☆HEALTH☆WORK』開催決定!

2009年10月25日(日)

OPEN 13:30 入場無料 会場:エクスプロージョン http://wwwex-osaka.com/

セクシュアルヘルス(性的健康)とセックスワークについての豪華2本立てトークライブ。日曜の昼間です。どなたでもお気軽にご参加ください!

スペシャル・ショウタイムもあるよ!

SPETIAL TALK PART 1   14:00-

Sexual Health Live for Women 2009 "Sexual Life Report おんなのこたちの性事情"
◆ 女子が安心してセックスできる未来はあるのか?!◆ アンケートからわかるリアルな事情をもとに、Let's talk about sex!
トーク: すぎはら美里/谷口恭/ブブ・ド・ラ・マドレーヌ/野坂祐子


SHOW TIME    15:40-

出演: シモーヌ深雪/エレクトラ・レイガン/アフリーダ・オー・ブラート


SPETIAL TALK PART 2   16:20-

セックスワーカーのいるまち2009
◆ 風俗嬢が安心して働ける未来はあるのか?!◆ 「バリ国際エイズ会議報告」を中心に、闘う世界のセックスワーカーの最新情報をレポート!
トーク: 要友紀子/タミヤリョウコ/ぽんぽんまる/青山薫/ブブ・ド・ラ・マドレーヌ/東優子

主催: 財団法人エイズ予防財団

このイベントは、平成21年度研究成果等普及啓発事業(研究成果発表会)「個別施策層(とくに性風俗に係る人々・移住労働者)のHIV感染予防対策とその介入効果の評価に関する研究」(研究代表者 東優子)として企画されています。

お問い合わせ: info@sexba.jp


☆☆☆出演者プロフィール

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2009年10月20日

身をもってSTDの知識を得る

STD検査をしました。大阪の保健所で受けたので、HIV、梅毒、クラミジアの三点セット。そしたらクラミジア陽性だったんです。よくわからんけど、IgA、IgGの両方の抗体が陽性だった。あわてて、っつってもまあ頃合を見計らって、お世話になっているお医者さんへ。お世話になっている、といっても、今までパンフレットの医療監修などやってもらっている方で、患者としていったのははじめてでした。クラミジアの検査なのに、その日のうちにわかるというので、ありがたかった。結果は陰性でした。

その先生曰く、「大阪の保健所のクラミジア検査は、擬陽性の割合がとても多い検査なんです。」えー。「今、その検査方法が本当に適切なのか、議論中です。」えー。「一度かかったことがあると、擬陽性がでる場合もありますから。」えー。

そこでの検査は、それほど高くない、安い居酒屋に一回ぐらいの値段、しかも、膣と喉の両方調べられるので、手間などを考えたら、クラミジアの検査は、こちらの病院にお世話になるほうがよいかしら、と思いました。

あと、STDにかかると、オリモノがどろっとしたりするイメージがありますが、クラミジアに限っては、粘度があまりない、さらっとしたオリモノに変化することが多いそうです。それ、新しいわー。おりものが、さらっとしたり、どろっとしたりの多少の変化は普通なので、それだけで、クラミジアかどうかを判定するのはむつかしそうです。

私は、まだクラミジアにかかったことないのですが、擬陽性が出た、ということは、気がつかぬ間にかかって、そして治っていた、という可能性もあり。かかっていなかった可能性もあり。とりあえず、治療が必要な何かはない、ということで、よかったです。

新たなSTDのネタが増えた一連の出来事でした。

2009年9月29日

オーストラリアの売春宿が株式上場してた

ニュージーランド、オーストラリアにおける、セックスワーク産業へのアプローチは、追っていくに値する、おもしろいものなのですけど、ネット上にたくさん情報がのっているとはいいがたい。実際現地が、そして、ワーカーにとってその状況がどんなもんなのかもわからない。

とりあえず、見つけたものをちょっとずつ乗っけていこうと思います。

しらなかったなあ、というのは、こちら。

■売春宿が株式上場
http://x51.org/x/03/05/0231.php

もう、2003年の話なので、今どうなっているのかわからず。それ以後の話もみつけられず。この企業は金融危機をのりきったのかしら。

2008年のこの記事を見ると、オーストラリア風俗産業はそんなに打撃をうけていないように思えます。

■「セックスは経済不況に強い」、豪業界関係者ら
http://www.afpbb.com/article/economy/2529727/3439373

この記事に出てくる、オーストラリア性産業の労働組合のスカーレット・アライアンスの面々は、エイズ会議にも参加していて、セックスワーカーのミーティングでも引っ張り役、まとめ役の一端を担ってました。私が思い描くキャシーアッカーを体現したようなお姉さんが印象的でした。

2009年9月25日

セックスワークと法律に関する国連の人の見解

友達から、セックスワークに関する新聞記事が送られてきた。しかも、訳つきです。ありがたいことです。私のメールボックスにうずもれさせていても、何にもならないので、ここにのっけておきます。

もとのニュースソースは2009年8月11日付けプノンペン新聞

今年のバリ会議で国連の健康問題担当官が発表に基づいた取材記事のようです。エイズ会議でのセックスワークへの論調は全体的にこんな感じでした。

ものすごいく大雑把に要約すると、各国のセックスワークにまつわる法律が、HIV予防の政策を効果的にすすめるにあたって、障害になっているという意見です。

え、国連、いいんですか、そんなんゆって、とあまりの人権意識が高い意見にかえっておどろきます。が、臭いものには蓋をしろ、方式がほとんどである、今のセックスワークの現状はやはりおかしいと思う。売春が、ある国家にとってなんなのか、というのは、議論されるべき、と本当に思います。

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