2006年6月14日

宮沢りえは首で演技する

今日も朝起きたハシから原稿に着手。別人。ラスト一段落、というところで、仕事の準備をせねばならぬ時間。新しく下した仕事着スカートが自転車の後輪に挟まり台無し。「命を賭して償えェェ!」後輪に向って。 春仕事。3週間ほど前からの客、週一ペースで指名してくるので金銭的にはありがたい存在。なのだが、ディスコミュニケがリーサルウェポン級。シャワーの勢いを最大にして、股間に当てて「イケ!早くイケ!」を連呼でがーん、そういうことー?と脱力。「お前が住みたいのは、シャワーをあてて女があっというまにイク世界、それともイカない世界?」と問いただし、改めて確認とりたくなる。「イク世界」と答えようものなら「ちがうやろ!お前それちがうやろ!」とつっこみたい。俺のこと好きになったやろ、好きやったら子供が欲しいやろ、等のトークでゴムを無視、も、AVばりの反応を普通に求め、目の前にいるのは人間なのですよ、と素でいいたくなる、嘘嘘性ファンタジ世界を全編奏でることを求められるのであった。 こういう時によく陥る流れとして、 1.こちらの状態を無視した、早急かつ過剰な性的興奮を、当たり前のように求める。今回の場合、「パパのことをすごい好き」「だから、会ったとたん飢えていて濡れ濡れ、チンポをココロから欲してやまない」。 ↓ 2.性的興奮も何もあったもんじゃないので、しょうがないからオール演技で応える。 ↓ 3.濡れてないのでがっかり。が、その現実、自分のがっかりも直視せず、こちらが演技でないことを求める。 また、この人は、自分の欲求を、相手の欲求としていいかえて、実現させようとする。「自分は、○○に××をして欲しい」という交渉をすっとばし、「○○は、××をしたいんだろう」等。田中はこういうもの言いにものすごく弱く、おもしろいぐらいダメージ大。が、ここまではないしろ、こういうヤリトリは仕事上でもプライベートでも性的な現場でよく直面する。 ファンタジ提供は重要な業務であるが、程度ってものがある。テクがあったり、普通にコミュニケーションできる場合は、両者の了解をいちいちとらなくても共同でファンタジを編む作業に移行できるものだ。初回と二回目は終始従順、控えめな怒りをこめたプレイでしか反応できなかったが、今回は気になる点をいちいち挙げていった。 「全部、○○さんが思い描いた通りに私がなるわけではないんですよ」 「そのやり方ではあんまり感じないです」 「ちゃんと私の反応を見て欲しい」 すぐに「ゴムなしで入れたいやろ」、というので、風呂で、「それは、もう絶対に、いわないで」と情熱的なキスをする勢いでがっつりいいきかす。「男と女やから、なるようになる」「愛してる」とかいうので、「その愛って何?お互いが思いやることちゃうのん」と返す。性懲りもなく何度も何度も同じ言い方ですべてをゴリ押ししてくるので、「くだらんことをこれ以上いうな」と軽く頬を叩くにいたる。「はたかれたー」という。が、その事態も、スルーさせているとしか思えない切り替わりぶり。その様でさらに頭にきて、何かこちらの嗜虐性を煽られ、それを使ってしごいて射精までいたらせる。綱渡り。 射精後、この男は何もしゃべらなくなる。いろいろ質問する。「○○さんは、遊びと普段とぜんぜんわけてるんですか」「子供さんはいらっしゃるんですか」。応えず。そのかわり、「わしは紳士やで。人の傷つくことは絶対いわん」震撼。何もかもがズレまくっている。 すっごく疲れる。 何か意地になっている。相手は老人なので、弱いものいじめをしたような気持ちもある。そのまま帰る気になれず、今日レディースデイで映画千円の日じゃん!と思い、映画館へ。たまたま上映時間が一番近かった『花よりもなほ』観る。「クソを餅にかえる」。それやりてーよな。やっぱ。モノを作ることは、ほんとに「クソを餅にかえる」ことで、かつ「かえられる」という希望を人に示すことだ。そういう人らを尊敬するし、その一端を少しでも担いたい。 家にかえって作業再会、するも、しばらく画面観てたら目眩。ノートパソコンをノートパソコンとして使うと、すぐ目がやられる。 Tに今日の仕事の愚痴をいってて、そこまでつきあって力をつかうことはない、といわれ、それはその通りなのだが、自分が売春の現場で、納得できないことに遭遇して、どうにか腑に落とすことにすっごい執着していることを改めて思う。それが今日の日記に反映された次第。