2007年5月11日

側転天国

前々から気になっていたカポエイラの見学にいって、自らの運動能力の限界の、こんなに低いです、を噛み締めました。全般にあんぐり口をあけるほどできないんですが、側転、嗚呼、側転。カポエイラは、その戦いの場所の円の中に、側転ではいっていくのです。側転につぐ側転。なぜ、こんなにできないことをやっているのか、わけがわからなくなりました、いや、できないから、不得意だからこそいっているのですけれども、カポエイラはすてきな格闘技です。 その帰りがけ、体の間接部分がぎしぎしでして、甘えたい気になり、あのゆるやかな坂もきついし、と自分にいいわけしつつ、Yのウチにむかって、さて、我々はお互いの家にいくには、ちゃんと電話してからいく、ということになっているものの、Yは電話に出ないことも多く、電話に出なくても訪ねることもあって、その日はそういう日だった。そうしたら、女の人が寝ていて、Yも寝ているようで、ああ、と思って帰りました。なにが「ああ」なのかわからないけれども、帰るのがいいのか、帰らなくてもよかったのか、そういう判断はぱっと見、わからないもので、いやいや、そういうことではなく、お互いの生活を守るために決めたルールは、やはりその通りにせねばならない。そこに私の、私だけの理屈や、そのとき感じたことを付け加える余地はない。 あれほどおっくうだった坂は妙にやさしく、その日は今年一番暖かく、車輪はおもしろいように滑り、自転車が、よい友達でした。